いつだってこわかった

触れてしまったら、全てが見えてしまいそうで

テレパシーみたいにばれてしまいそうで

体温が、気持ちが、鼓動が、

ただでさえいっぱいなのに

触れてしまう、

ただそれだけで

心が壊れてしまいそうだったんだ

全部伝わって欲しかった

でも伝わるのがこわかったんだ

わかってしまう自分がイヤだった

みんな知らないふりをするんだ

気づかないふりをするんだ

ずっと、そうおもってた。違う、わたしだけ

ドキドキして手を合わせてみる

はじめての感触、はじめての感覚

手には体温だけ

耳から伝わってくる、声、感覚、気持ち、鼓動

何も見えてない、安心した。違う

それはそれでこわかった

でも今ならわかる

体温、気持ち、鼓動、幸せ

 

なんだっていいよ

忘れてしまいそうな
ドラマチックな愛も恋も
少女マンガの展開を夢見てた
あの時の気持ちも
好きだけで結婚できると思ってた
キスをしたら赤ちゃんが産まれると思ってた


それでいいよ、だって

 

いつからだろうか
気づけば遠くにある
ラブレターを書いたあの日
隣の席になるのを期待してた席替え
真後ろ、違う班、勇気が必要なあの席
放課後、部活をしてる君を探して
帰り道、一緒にならないかって期待してた
ゆっくり歩いてみたりした

 

あんなにも好きだった、とおもってた
好きだけでやっていける世界
「早く大人になりたい」
「早く結婚したい」
「子供は三人欲しい」
「将来はケーキ屋さんになる」
キラキラした世界は
いつから遠くになったんだろう

「若い時は」
「学生は」
「将来はやっぱり安定した…」
もっと早くやっとけばって
お互い様、どっちも自分なのに
今あるキラキラした世界が
まるで見えてない
今だからできること
今じゃなきゃできないこと
忘れてしまった愛と恋を思い出すの
同じ当番、一緒に日直、同じグループ
小さな幸せを集めてたあの時
嫌なことばっかり見て、あつめて、
幸せは見えない今

忘れてしまいそうなのは
自分への愛と恋

少女漫画

全く読まない少女漫画

何年かぶりに読んでみたんだけど、

この人がかっこいいだとかあの人がかっこいいだとか、こういう人と付き合いたいだとか、

そんなことは1つも思わなくて、

犬さんに会いたいなあとただただ思う。

 

漫画を読んでるだけなのに、心がぎゅっとなって涙が出る。

 

ほんの少し会ってないだけなのに

いつからこんなに必要になってたんだろう。

 

やだなあもう。

なんでこんなに泣いてんだかなあ。

 

犬さんと一緒じゃない旅行は向いてないなあ。

 

思い出しちゃう少女漫画もやだなあ。

たとえば

たとえば死ぬとわかったとき、

最後に食べたいものはなんだろう

たとえば死ぬとき、

最後に見たい景色はどこだろう

たとえば死ぬとき、

やりたいことはなんだろう

そんなことは死ぬときにならないとわからない

 

だけど、

たとえば死ぬとき、

聞きたい声は、

見たい顔は、

私を抱きしめる手のぬくもりは、

あなたがいい。

そんなことだけわかるんだ。

 

ぎゅっと抱きしめれば伝わってしまう、

隠し事ができないあなたと

涙を見せたくないあなたが

ぎゅっと抱きしめて離そうとしない可愛いあなたと

ほっとする声を持つあなたと

最期を生きたいのは決まってる

 

小さな幸せをひとつひとつ集めて今ある大きな幸せが、

遠くに行かないように、

無くさないように、

落とさないように、

慎重に慎重に

また小さな幸せを拾い集める

 

たまらなくなったとき

あなたが好きでたまらなくなったとき

あなたが嫌でしょうがなくなったとき

おもむろに階段を降りて外に出る

なにをするでもなく夜の街を歩く

なんとなく空の星を見上げながら

なんとなく歌を口ずさみながら

友達と話すのに夢中であまり見れていなかった

毎日通るあの道の初めてみるこの道を

1人で歩いてるはずなのに誰かに励まされた気分になる

そして気づけば泣いていたりする

"疲れてるんだなあ私"

 

あなたに会いたくてたまらなくなったとか

あなたに触れたくなったとき

会いたいって口実で電話ができること

電話したくてって口実で電話ができること

時間を忘れて話す私と

次の日仕事だからって冷静なあなた

まだまだ追いつけない大人なところ

 

どうしようもなくて

あなたの写ってる写真をみたり動画を見たりしてる

 

すぐにお腹はいっぱいになるし

すぐに感動して泣いてしまうし

なのに想いはいっぱいになることなくて

ふたなんてどっかに飛んでいってしまったし

容器はいつからか壊れていて

いつのまにかこぼれ落ちていて

そりゃいっぱいにもならないか

 

多分いっぱいにもならないし

あなたがいればね

 

いっぱいになってしまったら終わってしまう気もするから

 

ふたがなくて容器が壊れていてよかったなあって 

 

 

 

終わりを見据えて始めることほど楽しくないものはないし、終わりを見据えて始めないことほど悲しいものはない。

 

どうせ終わってしまうならいっそ、

別れちゃうなら恋人関係にならない方が、

やったところでなにも、

 

そんなの悲しすぎると思うんだ

 

途中で小さい奇跡が起きるかもしれないし、始めないと見えない景色が見えると思うんだ。

 

実は障害物を避ける作業が楽しいかもしれない

思ったよりも楽かもしれないし、自分の好きなことかもしれない。

 

いつかぶつかってしまうんだから1番若い今ぶつかってしまえばいいし。

いつやったってよこむものはへこむし、楽しいものは楽しいし。

 

時間が解決してくれるのは思い出を美化してくれるだけだと思うんだ。

ホットミルク

ああ、どうしてこんなにも眠れないのだろう

朝は8時に起きたし昼寝もしていないのに

 

”ねれないんだよね”

 

”ホットミルクを飲むといいよ”って

 

あれから眠れないときはホットミルクを思い出す

 

あのたった一言で眠れない夜に現れるあなた

 

”ねえ、ホットミルクってどう言う時に飲むか知ってる?”

 

なぜか緊張して聞いみた

 

”眠れない時?”

 

そんなことだけで、

こんなことが身体中にしみていく

 

なんだかホッとするんだ

 

同じ時間の記憶があることが

 

 

気づいたら眠っていた

ホットミルクのおかげだろうか

あなたに教えてもらったからだろうか

 

朝の日差しは気持ちがいい

 

今日もコーヒーを飲んであなたに会いにいく

 

眠れない夜は好きじゃないけど

ホットミルクを飲む夜は嫌いじゃない